2016年10月13日東京(日本)およびブリュッセル(ベルギー)発 – フレキソ印刷用感光性樹脂版の開発で先駆的な企業であるAsahi Photoproductsは、本日、エセックス州コルチェスター(イギリス)の製版所Flexoshopが製版システムをフラットトッププレートから最高級のAsahi AWP™フレキソ印刷版システムに移行したことを発表しました。高品質印刷用に設計されたAWP™水現像フレキソ版は、市販のフレキソ印刷用デジタルプレートの中で最高のパフォーマンスを誇り、フラットトッププレートより高品質の印刷が可能です。世界で初めて、デジタル感光性樹脂版が極小ドット(溶剤系フレキソ版のドットよりも小さい)を安定化させることに成功しました。その印刷安定性は溶剤系フレキソ版より優れ、周辺環境に配慮し廃棄物を削減できるメリットがあります。また、高精度の見当精度により、印刷速度を高速化し、印刷廃棄物を低減できます。
マネージングディレクターのSimon Draneは次のように語っています。「製版システムの移行に踏み切ったのは、ある印刷会社のクライアントがきっかけでした。その会社では、最高級の印刷をデジタルプリント会社に外注しなければなりませんでした。当社が使用していたプレートでは、その会社の顧客の要望を満たすことができなかったのです。そこで、Asahi AWP™ 2530プレートセッターとAWP™水現像フレキソ版に投資することを決め、未来へ向かって進みました。その印刷会社は最高級の印刷を自社で行い、価格面でも性能面でも、顧客により優れたサービスを提供できるようになりました。この経験を背景に、AWP水現像フレキソ版を当社の新しいビジネス獲得戦略の中心に据えました。Asahi AWP水現像フレキソ版は、市販品の中で最高のプレートです。以前のフラットトッププレートでは、このレベルの品質に近づけることはできませんでした」
AWP™ 2530 AUTO製版は、お客様からのどんなに高い品質要望も満たすように設計されています。製版機とプレートを組み合わせることで、高い版品質を持続し、鮮やかな色と高品質スクリーニングの印刷が可能になります。水現像システムは、環境と調和の取れた印刷を推進
する環境にやさしいソリューションです。自動現像機は、化学薬品を一切使用せず、25分ごとに版を生成します。通常の溶剤系製版プロセスの溶剤使用量が15リットルであるのに対し、1枚の版ごとに使用する水量は6リットルに過ぎません。
AWP™水現像フレキソ版は、「Pinning Technology for Clean Transfer」を採用しています。これは、市販の他のプレートに比べ感光性樹脂版の表面エネルギーを低下させることで、版上のインキの殆どを被印刷体に転移することができる特別な技術です。これによって、際立ったグラフィック品質を実現するだけではなく、セットアップ時間、廃棄物、更に印刷機の洗浄回数を減らすことで、全体の生産効率も高まります。
「製版業界は、ますます過熱した市場競争に直面しています。Flexoshopのように未来を見据えた企業は、事業に必要な先行投資を行うことで、将来の成功が約束され、確固たる地位を確保することになるでしょう。そうした先進的な企業のパートナーとなることができて大変光栄です」と語るのは、旭化成イギリス支店長のPaul Chantです。
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Asahi Photoproductsについて
Asahi Photoproductsは、旭化成株式会社の子会社として1971年に設立され、ヨーロッパ総本社はベルギーにあります。フレキソ印刷感光性樹脂版の開発ではトップクラスの先進企業に数えられています。高品質のフレキソ印刷ソリューションを開発し、イノベーションを継続することで、Asahi Photoproductsは環境に配慮した印刷の未来を推進することを目標に掲げています。